アンダーワールド:エボリューション


★★★★★★★☆☆☆
2006年
監督  レン・ワイズマン
主演  ケイト・ベッキンセール  スコット・スピードマン
R-15

よりスタイリッシュでクールな映像で確実に前作を超えた。

ヴァンパイアとライカン(狼男族)の種族の存亡を賭けた死闘が繰り広げられてきた闇の世界の女戦士セリーン(ケイト・ベッキンセイル)は、両種族の創世にまつわる自らに秘められた過酷な運命を知る。己の血族であるヴァンパイアに裏切られたセリーンは、複雑な想いの中、闇の世界“アンダーワールド”への復讐を誓う。

ヴァンパイアと狼人間との戦いを描いたアクション映画「アンダーワールド」の続編。監督は前作同様レン・ワイズマン。主演はケイト・ベッキンセール、スコット・スピードマン。

前作は全米初登場1位に輝いたものの、その出来は散々なものだった。映像こそ斬新でクールだったが、ストーリーが停滞気味で面白さを感じ取ることができなかった。

そこで今作ではストーリーの展開を早くして観客を飽きさせないようにしてある。なので一つ一つのストーリーにもしかしたら不足があるかもしれないが、停滞気味だった前作よりは進歩したと思う。とはいっても前作以上にアクション映画としての色が強いので、制作側はそこまでストーリーにこだわらなかったのかもしれない。

映像は前作はただダークなだけで所々何をやってるのかよく分からない場面が多かった。しかし、今作ではどちらかというとブルーの入ったダークと言った感じで、前作よりもスタイリッシュな感じも出てるしよりクールに仕上がっていると思う。

そしてアクションだ。ケイト・ベッキンセールも前作ではスタント自体が初めてで苦労したようだったが、今作では前作の経験が生きているらしく前作よりもスムーズにスタントをこなせていると思う。確かにアクションも前作以上にカッコいい。また前作以上に肉弾戦が多く、その分見ごたえのあるシーンが出来上がったと思う。拳銃もたくさん使っててかっこよかったし。またスコット・スピードマンも前作以上にトレーニングを積んだのだろうか、大分スタントをこなせているのかなとは感じる。

敵のマーカスやウィリアムといった敵も印象深いものだった。ウィリアムは凶暴な狼というだけだが、マーカスは人間から変身する場面など化け物らしさが出てた。「ディセント」に出てくる化け物とよく似ているがまぁその辺は気にしない。

ただ、冒頭を「スター・ウォーズ」を安っぽくした感じにしたりするのはいらなかったかな。あれは正直確信犯だと思う。

またラストの対決の部分が少し短かったかな。マーカス対セリーンももう少し時間を使っても良かったと思うし、ウィリアムとマイケルの対決にしても少しあっさりした感じだったのが少し残念。その分、ウィリアムとマーカスの死に方を残酷にして補った感じ。ウィリアムを頭を引きちぎられて死亡、マーカスに至ってはヘリのプロペラを使って八つ裂きだ。特にマーカスの死は自分が見てきた残酷シーンの中でもトップの死に方だ。

もう少し改善できる点はあるかもしれないが前作よりは確実にすべての要素において進化している。まさにエボリューションだ。

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