モンスター


★★★★★★★★☆☆
監督  パティ・ジェンキンス
主演  シャーリーズ・セロン  クリスティナ・リッチ
R-15

セロン、リッチの熱演は必見!

娼婦アイリーン(シャーリーズ・セロン)はある日、酒場でセルビー(クリスティーナ・リッチ)という少女と出会い、お互いに愛を感じる。再会することを約束するがセルビーの身内に激しく反対され、セルビーは家を出る決意をする。

第76回アカデミー賞主演女優賞受賞作品。全米史上初の女性死刑囚アイリーン・ウォーノスの人生を映画化した伝記映画。監督はパティ・ジェンキンス。出演は今作で見事オスカーを獲得したシャーリーズ・セロン。共演にはクリスティーナ・リッチ。

アイリーン・ウォーノスは前記のとおり全米で初めて死刑となった女性囚人である。その彼女の苦難に満ちた人生、ある一人の女との出会いを描いたのが今作だ。彼女がセルビーに出会ってから逮捕されるまでを描いた作品だが、一応アイリーンの人生が語られる。

まず今作を語るうえで欠かせないのが主演のシャーリーズ・セロンの演技だ。今作では制作も担当するなど、今作に対して並々ならぬ想いを抱いていたようだ。毎日家でゴロゴロ過ごして13キロの増量に成功、愛犬も逃げ出すほどの豹変ぶり。「イーオン・フラックス」ではセクシーな女性を演じたのとは対照的、徹底して自分の外見を崩し、汚いセリフもマスター。完璧になりきった。

その彼女が行うのが、娼婦業で、そこで捕まえた男を殺して金と車を巻き上げていくというかなりの悪行だ。でも彼女は自分の人生はセルビーへの思いを口実にその行為を正当化していく。これしか生きる方法がない、確かに彼女のやっていることは間違いだが、その一方で彼女がいかに苦しい環境にいたか、いかに辛い環境で育ったかを感じさせられた。

今作で注目すべきもう一人の出演者はいうまでもなくクリスティーナ・リッチだ。彼女が演じるセルビーがアイリーンと出会うことによってアイリーンの人生が大きく変わってしまうのだ。見る者を吸い寄せるあの純粋な眼差しは印象的だ。クリスティーナ・リッチが実力をいかんなく発揮した映画と言えるだろう。個人的にはオスカーをあげても良いんじゃないかと思っているほどだ。それくらい彼女の演技は素晴らしく、シャーリーズ・セロンに引けを取らないものだった。

もちろん今作は人を選ぶ映画である。殺人鬼がもがいているところを見たところで何も感動しないかもしれないからだ。それでもセロンとリッチの一世一代の演技は間違いなく見る価値はあると思う。

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