キル・ビル


★★★★★★★★★☆
2003年
監督 クエンティン・タランティーノ
主演 ユマ・サーマン  ルーシー・リュー  栗山千秋
R-15

これぞB級映画の最高傑作!

ひとりの女が長い昏睡状態から奇跡的に目覚める。女の名は“ザ・ブライド”。かつて、世界中を震撼させた暗殺集団の中にあって最強と謳われたエージェント。5年前、彼女は自分の結婚式の真っ只中に、かつてのボス“ビル”の襲撃に遭い、愛する夫とお腹の子どもを殺された上、自らも撃たれて死の淵をさまよった。いま、目覚めた彼女の頭の中はビルに対する激しい怒りに満たされていた。復讐の鬼と化したザ・ブライドは、自分の幸せを奪った者すべてを血祭りに上げるため、たったひとりで闘いの旅へと向かうのだった。

一人の女の血にまみれた復讐劇を描いたB級映画。監督は「パルプ・フィクション」のクエンティン・タランティーノ。出演は「パルプ・フィクション」でタランティーノとコンビを組み、自身もアカデミー賞助演女優賞にノミネートしたユマ・サーマン。共演に「チャーリーズ・エンジェル」のルーシー・リュー、「バトル・ロワイアル」の栗山千秋。

今となっては世界中で名を知られる映画監督であるタランティーノ。そのタランティーノの代表作は間違いなく今作だろう。「パルプ・フィクション」や「イングロリアス・バスターズ」も良かったが、今作が彼の作品の中でも一番のお気に入りだ。

「レザボア・ドッグス」で鮮烈なデビューを飾り、監督2作目の「パルプ・フィクション」でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞すると、早くも映画界での人気も高くなってきた。そして久々の監督作品が今作だ。

今作は実はかなり単純な作品。要は一人の女が人を次々と殺していくだけだ。その中に見えたのはタランティーノの悪趣味な描写の数々。青葉屋での激闘ではグロテスクな描写も加減なし。その分あの決闘シーンは素晴らしい出来だった。

また今作にはタランティーノの日本へのオマージュが見られる。映画の大半の舞台は日本だし、アニメのつくりも日本風だ。冒頭ではタランティーノが尊敬する監督である深作欣二への追悼の意を込めたメッセージを載せた。そしてその深作欣二の代表作「バトル・ロワイアル」に出演していた栗山千秋をメインキャストの一人として起用。さらには随所に時代劇を彷彿とさせるようなシーンを青葉屋で盛り込んだり、アメリカ人同士がなぜか日本語で会話するなど、日本へのオマージュが見て取れる。片言の日本語は非常に笑える。

今作は間違いなくB級映画である。でも今作はその辺においてある普通の映画よりも確実に面白い。改めてタランティーノの凄さを感じさせる作品と言えるだろう。B級映画ファンはもちろん、映画ファンなら絶対に見逃してはいけない作品だ。

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