★★★★★★★★☆☆
監督 ポール・W・S・アンダーソン
主演 ミラ・ジョヴォヴィッチ ミシェル・ロドリゲス
PG12
ゲームとストーリーは全く違うが、ゲーム1作目に最も近い作品。
近未来。巨大企業アンブレラ・コーポレーションでは“ハイブ”と呼ばれる地下の巨大研究施設で秘密裏にバイオ兵器の研究を進めていた。しかし、研究中のウィルスが何者かによって施設内に散布されてしまう。ハイブを管理しているコンピュータは施設外への伝染を防ぐためハイブを完全閉鎖し外部との接触を遮断してしまう。内部調査のためハイブに送り込まれた特殊部隊は、ハイブの出入り口付近で倒れていたアリスを発見するが、彼女は記憶を失っていた。アリスを知る一同は彼女を帯同しハイブへ侵入するのだったが、そこには予想を超える光景が広がっていた。
世界的に大人気のゲーム「バイオハザード」の映画化1作目。監督はポール・W・S・アンダーソン。出演はミラ・ジョヴォヴィッチ、ミシェル・ロドリゲス。
「バイオハザード」は新感覚サバイバル・ホラーアクションとしてゲームが大ヒット。そしてその大ヒットゲームを映画化したのが今作だ。ストーリーはゲームとは全く違うものの、今作はゲームの1作目「バイオハザード」に近い。
そもそもゲームの「バイオハザード」は純粋に楽しめる恐怖が売りで、いつどこから出てくるか分からないゾンビやグロテスクなキャラが人気だ。ゲームシリーズで最も恐怖を感じさせるのはおそらく1作目だろう。映画の方もそれに近いつくりになっている。
ハイブという施設は映画オリジナルだが、これが非常に良かった。この地下施設を舞台にすることで映画により閉塞感が生まれて、気を抜けない雰囲気が出てきている。そしてそこでゾンビやウイルスで変異した生き物が登場人物の行く手を阻む。
主人公アリスを演じたミラ・ジョヴォヴィッチははまり役。スタントに関してはほぼ彼女がすべて演じている。今作で大ブレイクを果たすことになるが、まさにはまり役と言えよう。監督のアンダーソンも「バイオハザード」のファンなので、オリジナルの世界観を壊さないようにうまく映画独特の雰囲気を出していた。
これぞホラー・アクション映画なんだと手本を示すような映画。映画化2作目はかなりひどい出来だった。3,4作目も面白かったが、今のところ今シリーズの最高傑作は今作であろう。純粋に楽しめるし、原点に最も近い作品だ。