サシャ・バロン・コーエン 『シカゴ7裁判』(初ノミネート)
随分前から活躍しているはずの彼だが、演技と言う部門に関してはオスカーとは無縁だった。そんな彼が遂に手にして初ノミネート。アンサンブル作品において彼が唯一の候補入り。ちなみに彼は『続・ボラット』で脚色賞にもノミネートされている。実は彼に風が来ている!
ダニエル・カルーヤ 『Judas and the Black Messiah』(3年ぶり2回目)
『ゲット・アウト』で大ブレイクを果たした彼は、『ブラックパンサー』にも出演。近年目覚ましい活躍を続けている彼が掴み取った2度目のノミネート。彼が演じたのはブラックパンサー党を率いた実在の指導者フレッド・ハンプトン。オスカーは実在の人物を演じた演技が大好き。ゴールデン・グローブ賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞受賞。この部門のフロントランナー。
レスリー・オドム・ジュニア 『あの夜、マイアミで』(初ノミネート)
オスカー女優レジーナ・キングの監督デビュー作品に登場。ソウルシンガー、サム・クックを演じての候補入り。実はグラミー賞とトニー賞を受賞済み。その次はオスカーか?有力作品と言われたものの、結果は彼を含めて3部門の候補入り。作品の支持賞を得ることが出来るか。
ラキース・スタンフィールド 『Judas and the Black Messiah』(初ノミネート)
彼のノミネートを予想できた人間が果たしていたのだろうか?確かに作品評価は素晴らしかった。それでもダニエル・カルーヤが大きな注目を集めていた中で得た初ノミネート。賞レースにも全く顔を出していない。おそらく受賞はないだろうが、彼の候補入りは作品の勢いが加速したことを表している。
ポール・レイシー 『サウンド・オブ・メタル』(初ノミネート)
映画ファンであっても彼のことを知っている人は少ないだろう。私もそうだ。事実、彼は俳優組合賞とゴールデン・グローブ賞で落選している。それでも賞レース前半の主役は彼だった。勝利の山を築き上げ、作品に勢いをもたらしたのは間違いなく彼。聴覚障害者の両親を持つ彼。実はアメリカ手話が堪能。それが作品に生きた。