第93回アカデミー賞 ノミネート紹介 助演女優賞

マリア・バカローヴァ 『続・ボラット』(初ノミネート)

あなた誰?と言いたくなるかもしれないが無理もない。24歳のブルガリア人女優は2017年に女優のキャリアをスタートしたばかりの新人女優。そんな彼女が『ボラット』の続編で大ブレイク。重要3賞全てで指名を受け、ブロードキャスト映画批評家協会賞を受賞。5人の中では一番勢いがあるかも。

オリヴィア・コールマン 『ファーザー』(2年ぶり2回目)

『女王陛下のお気に入り』での大逆転主演女優賞受賞が記憶に新しい彼女は、今度は助演女優賞に登場。舞台の映画化作品で、アンソニー・ホプキンス演じる認知症の父を支える娘役で再び激賞を集めてオスカーに戻ってきた。絶対的な本命がいないこの部門。2度目の受賞もあり得る。この部門唯一のオスカー受賞者。

アマンダ・セイフライド 『Mank マンク』(初ノミネート)

『ミーン・ガール』『マンマ・ミーア!』では美人若手女優だった彼女も気が付けば35歳。幅広い活躍でハリウッドの第一線で活躍を続けてきた彼女がようやく巡り合ったのが『市民ケーン』の制作秘話を描いた作品で、往年の名女優マリオン・デイヴィス役。本当ならば授賞式で華やかなドレスを纏った美しい彼女を見たかったです。

ユン・ヨジュン 『ミナリ』(初ノミネート)

もちろんハリウッド的には「あんた誰?」って感じでしょうが、韓国映画界では大ベテランの彼女。御年73歳。実はグレン・クローズと同じ1947年生まれ。韓国系移民を扱った作品で、主人公の妻の母を演じる。この部門的にも好まれる役どころ。賞レースでは勝利の山を築き上げた彼女。アジア人で演技賞を受賞したのはオスカーの長い歴史でもナンシー梅木ただ一人。新たな歴史を刻めるか。

グレン・クローズ 『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』(2年ぶり8回目)

2年前、重要3賞全てを受賞して挑んだオスカーで、彼女はその栄光を手にすることは出来なかった。この瞬間、多くの映画ファンは、もう彼女がオスカーの舞台に戻ってくることはないだろうと思ったに違いない。それでも彼女は戻ってきた。ラジー賞にも同じ映画で候補入りしてしまった。それでもオスカーに名乗りを上げた。作品評価も高くない。それでも掴み取った8度目のノミネート。同じくノミネートには2年前、彼女が敗れ去ったオリヴィア・コールマンもいる。無冠の名女優という称号を今度こそ返上できるか。

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