部門ノミネート予想 主演女優賞編

初ノミネートで受賞する人もいれば、ようやく受賞する人もいる。当たり前のことではあるが、主演女優賞は毎年、やはり華のある受賞者が多いのが特徴である。かといって挑戦権がスターにしかないわけでもない。この部門も新人女優にノミネートの席が与えられることもある。

そんな主演女優賞だがノミネートをほぼ確実にしているのはフランシス・マクドーマンド『ノマドランド』キャリー・マリガン『プロミシング・ヤング・ウーマン』ヴィオラ・デイヴィス『マ・レイニーのブラックボトム』の3人だ。重要3賞には全て名乗りを上げ、作品評価も抜群。彼女たちのノミネートは確実と言って良いだろう。

問題は残り2枠である。普通に考えれば、3人と同じように重要3賞全てで指名を受けているヴァネッサ・カービー『私というパズル』なのだが、助演部門のエレン・バースティン同様、明らかに勢いがなくなっている。重要3賞全てで指名を受けているが彼女は当落線上ギリギリのところにいる。

対照的に勢いを上げてきているのはアンドラ・デイ『The United States vs Billie Holiday』だ。ゴールデン・グローブ賞ではノミネート確実の3人を抑えて主演女優賞を受賞するという大サプライズを巻き起こした。今最も勢いのある女優だ。最重要である組合賞では落選してしまったが、現状ではヴァネッサ・カービーよりも上の位置にいるだろう。

若手ではシドニー・フラニガン『Never Rarely Sometimes Always』が狙っている。これが映画デビュー作品である、シンデレラガールの彼女は、批評家賞の中では重要なニューヨークで勝利、3月公開作品ではあるが、作品の勢いがここで徐々に出てきている。個人的にも応援したい女優だ。

不気味に枠を狙うのはエイミー・アダムス『ヒルビリー・エレジー』だ。既に6回も候補に挙がりながらオスカーを手にできていない彼女。対象作品の評価は正直よくはないが、グレン・クローズ同様、ここに来て勢いを取り戻している感じ。最重要な組合賞での指名を勝ち取った。

他にもロザムンド・パイク『I Care a Lot』ソフィア・ローレン『これからの人生』アニャ・テイラー=ジョイ『Emma.』がいるが、実質可能性が有るのは上の6人だろうか。いずれにしても発表が楽しみだ。

私のノミネート予想はこちら。

フランシス・マクドーマンド 『ノマドランド』
キャリー・マリガン 『プロミシング・ヤング・ウーマン』
ヴィオラ・デイヴィス 『マ・レイニーのブラックボトム』
アンドラ・デイ 『The United States vs Billie Holiday』
エイミー・アダムス 『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』

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